Leaflet 入門
Leaflet の公式サイトと導入
導入
まずは公式サイトから Leaflet をダウンロードします。
Leaflet には CDN とダウンロード版が用意されていて、どちらも公式サイトの Download ページにそれぞれの導入のしかたが書いてあります。
ダウンロード派は CSS ファイルと images は同じディレクトリにおきましょう。
公式サイトで見られるドキュメント
とりあえず Leaflet の公式サイトにある Tutorials と API Reference にざっと目を通してどんなクラスや機能があるのか大雑把に把握。プラグインのリンク集もあります。それからいろんなデモサイトなどを拝見。
公式サイトのドキュメントは鋭意執筆中といった感じですが、今公開されている内容でもライブラリの入手からチュートリアル、API Reference、拡張の仕方まで必要な情報は一通り揃っているようで、基本的にはサイトを見れば間に合いそうです。
Leaflet 入門
Hello, world
ライブラリの導入が済んだら最初の一歩はお約束のこれで。
これは京都市内、とある日本の聖地をあらわす緯度経度を中心にズームレベル15で地図を描画し、さらに聖地を指し示すマーカーとポップアップがついています。公式サイトのトップページに見本として載っているものとやっていることは同じです。
以下、ライブラリを読み込んだ状態を前提とした、JavaScript 部分の抜粋です。
var nintendo = L.latLng(34.9697112, 135.7562166);
var map = L.map('map').setView(nintendo, 15);
L.tileLayer('https://{s}.tile.openstreetmap.org/{z}/{x}/{y}.png', {
attribution: '© <a href="https://www.openstreetmap.org/copyright">OpenStreetMap</a> contributors'
}).addTo(map);
L.marker(nintendo).addTo(map)
.bindPopup('Hello, world!')
.openPopup();
L.* がいっぱい。
Leaflet のクラスと命名規則
Leaflet には地図を表現するために必要なさまざまなオブジェクトの型がクラスとして定義されていますが、ドキュメントによるとクラス名は L.UpperCamelCase (単語の頭文字は大文字) で、拡張するときもそうしてねと言っています。
以下はデモで使われているクラスの一部です。
クラス名 | 概要 |
---|---|
L.Map | 地図コンテナ |
L.LatLng | 地理(緯度経度)座標 (lat, lng[, alt]) |
L.TileLayer | マップタイルレイヤー |
L.Marker | マーカー |
このクラス名、デモのコードと見比べてみると
var map = L.map('map').setView(nintendo, 15);
とちょっと違う。
var map = new L.Map('map').setView(nintendo, 15);
じゃないですよね。
この L.map() は「インスタンス生成用のショートカット」だそうです。作者はほとんどすべての Leaflet クラスについてインスタンス生成のためのショートカット関数(いわゆるファクトリー関数ですね)を
L.hoge = function (options) {
return new L.Hoge(options);
};
のように定義していて、このショートカットを使って実際のインスタンス生成を行う書き方をよしとしているようです。このショートカットの命名規則は L.lowerCamelCase で、単語の頭は大文字だけど先頭だけは小文字、となります。
まとめると、
- クラス名は L.UpperCamelCase
API Refecence を参照するときはクラス名は頭大文字で探そう - インスタンス生成用ショートカットメソッドの名前は L.lowerCamelCase
実際のインスタンス生成はこっちを使おう
公式サイトのチュートリアルにこういったことが書いてあるんですが、まだまとまった文書という感じではなくチュートリアルついでに所々ぽろっと出てくる感じだったのでまとめてみました。
※7/18 に 1.3.3 にアップデートされたあたりから急にドキュメントの更新が盛んになったみたいで見るたびに内容が変わっていってるので最新情報をチェックされる方はご注意。